【当事者が伝える】エンパスに「合わない人」の特徴とその対処法

エンパスとは

エンパスとは人並外れて共感能力が高い人達のことです。

人の気持ちを自分のもののように感じたり、他者の気持ちやエネルギーの影響を受けやすいという特徴があります。

スピリチュアルな分野でよく使われる言葉ではありますが、心理学の用語で言われるあらゆるものに敏感な人々＝HSP（ハイリセンシティブパーソン）の中の一部にエンパスがいると最近では考えられています。

エンパスについて詳しくはこちらの記事でまとめていますので、ご覧ください。

エンパスに合わない人たち

繊細に人の心の動きに気づき、それらを自分のことのように感じることのできるエンパスの多くが苦手とする（合わないと感じる）のは以下のような人たちです。

感情の起伏が激しい人

エンパスは人の感情の動きに気づきやすく、また影響も受けやすいので感情の起伏が激しい方と一緒にいると相手の気持ちの動きに翻弄されて疲れてしまう傾向があります。

例えば、機嫌が悪い時と良い時の差が激しい上司や、上司に対してすごく怒っていたのに、次に見た時にはころっと態度を変えてすり寄っている同僚など…（学校の先輩などでも同じですね；）。

このような人と一緒にいると、相手の気持ちの変化に影響を受け、自分の感情が混乱し、自分が何を感じているのか、どうしていいか分からなくなってしまうことがあるでしょう。

また相手の気持ちを理解してサポートしてあげようと頑張っていたら、相手の方の気持ちがすっかり変わっていて、頑張り損だった、ということもあるかもしれません。

いずれにせよ、このタイプの人とエンパスが一緒にいると自分の感情が混乱して疲労困憊する可能性が高いです。

高圧的な態度の人（人を支配しようとする人）

高圧的な態度で人に接する人も、エンパスと相性がよいとは言えません。

他者のエネルギーに敏感なエンパスにとっては相手の圧力が強烈に感じられ、必要以上に相手に従ってしまうからです。

なかなかNOと言えず、気づいたら不本意なことをしていたり、自分の気持ちが分からなくなってしまったりということが起きるでしょう。

また、エンパスは無意識に相手の「人を自分の下に置いておきたい」という欲求を察知し、無意識に従ってしまい、相手の支配下に入ってしまうこともあります。

これは相手から見たらとても都合がよいですので、相手を圧力で支配したいタイプの方はエンパスをターゲットにしがちです。

気に入ってくれているからと仲良くしていたら、段々と支配されていて、自由がなくなっていたという状況にならないように気をつけましょう。

ネガティヴな話ばかりする人

愚痴や噂話は時には必要な場面もありますが、いつもそのようなネガティヴな話ばかりする人はエンパスにとってあまりいい影響を与えません。

なぜなら、エンパスは他者の気持ちを自分のもののように体感をもって感じることができ、また時にはその気持ちをスポンジのように吸収してしまうので、相手がネガティヴであれば自分もネガティヴになってしまうからです。

また、エンパスはとてもよい聞き役です。

なので、愚痴を言って自分のストレスを発散したい人にとっては格好のターゲットになりがちです。

相手は愚痴を言ってスッキリしたけれど、聞いたエンパスはそのネガティヴな感情やエネルギーを全部吸収してグッタリしたという話は多くのエンパスのクライアント様から聞く話ですので、気をつけておきましょう。

パワーが強く、人を巻き込む人

よくグループのリーダーにいるようなパワーが強く、どんどん人を巻き込むタイプの人も、その人の気質としては素晴らしいですが、必ずしもエンパスと合うとは言えません。

なぜなら、影響力が強すぎて、エンパスが自分を見失ってしまうからです。

最終的にその人やそのグループに付いていけなくなって、心身の調子を崩したり、そのような自分を責めてしまったりすることも起きるかもしれません。

このタイプからはもちろんパワーがもらえるなどのよい影響も受けることができますが、適度な距離で付き合うことが必要です。

人の気持ちがわからない人

エンパスは基本的にとても優しいですし、気持ちの流れを大事にします。

人の気持ちの流れを無視して、強引に物事を進めてしまう人や、大雑把で言葉の配慮などが欠けてしまう人もあまり得意ではないでしょう。

またエンパスがした細かな配慮や大切にしていることに気づけず、無意識のうちにエンパスが大事にしていることを踏みにじったり、傷つけたりする人もいます。

傷つけるまでもいかなくとも、エンパスにとっては自分のしたことが正しく理解されず、不本意に感じることもあるかもしれません。

こういう人の中にはちゃんと伝えさえすれば理解してくれる人もいます。

距離を置くべき人なのか、コミュニケーションを工夫すれば付き合っていける人なのか、冷静な判断が必要です。

エナジーバンパイア

上にあげたような「人のエネルギーを奪って行きがちな人」をスピリチュアルな用語では「エナジーバンパイア」と呼びます。

一緒にいると気づかないうちに自分のエネルギー（気持ちや体力）を消耗してしまう人のことです。

エナジーバンパイアには明確な定義はありませんが、よくエナジーバンパイアの例としてあげられる人特徴には、上記以外に

・すぐ人のせいにする
・過剰な気遣いやケアを人に求める
・いつも自分に注目を集めようとする
・マウンティングをする（人の上に立ちたがる）
・被害者意識が強く、すぐ攻撃してくる
・被害者意識が強く、悲しそうに振る舞って注目を集めたがる

などがあります。

合わない人と出会った時の対処法

次に合わない人と出会った時の対処法をお伝えします。

付き合わなくて良い場合

必ずしも付き合わなくて良い場合は、関わらないのが1番です。

エンパスはNOと言うのが苦手な傾向があったり、合わない人でも良いところを見つけて何とか付き合おうとすることがありますが、必要ない関係性でエネルギーを消耗する必要はありません。

「この人といると疲れるな」と感じて、離れても大丈夫な関係性であれば、そっと距離をおきましょう。

例: ビジネスセミナーや合コンで出会った人、子供の習い事のママ友（習い事によりますが…）、
どこかで知り合ったネットワークビジネスに誘ってくる人など…

付き合わざるを得ない場合（職場・学校など）

エネルギーを消耗する人とは関わらないのが1番とは言え、社会で生きていればそうとばかりできない時もあります。

次は、職場や学校、子供の関係のお付き合いなど、どうしても付き合わなければならない「合わない人」との付き合う時のコツをお伝えします。

自分を整える

自分の心身やエネルギーが弱っている時はエンパスでなくとも人の影響を受けやすいです。

まずは自分自身ををケアして、万全の体調でその人と関われるようにしましょう。

エンパスにオススメの身体の整え方には

・ヨガ
・瞑想
・お風呂に入る
・寝る
・自由に踊る
・ウォーキング

などがあります。

いずれも、マイペースに出来るものを選びましょう。

エンパスにおすすめできる心の整え方には

・瞑想
・カウンセリング
・ヒーリング
・フラワーレメディ
・ウォーキング
・1人の時間をとる
・ゆっくりお風呂に入る
・よく寝る

などがあります。

エンパスにオススメできるエネルギー体の整え方には

・ヒーリング（種類による）
・レメディ
・波動調整器
・塩風呂に入る
・自然の中でのウォーキング

などがあります。

エネルギー体と心と身体には繋がりがありますので、どこかをケアすることで全体が整うことも多くあります。

どこを整えて良いか分からなくなったら、やってみたいと思ったものから試してみましょう。

自分の気持ちと相手の気持ちを区別する

エンパスは他者の気持ちも自分のもののように感じることができるので、自分が感じている気持ちや感覚が自分のものなのか、相手から吸収してしまったものなのか区別がつかなくなりがちです。

特に上にあげた「エンパスと合わない人」のような影響力の強い人巻き込まれた場合、自分が何を感じているのか、どうしたいのか分からなくなって疲れてしまったり、悩んでしまいます。

まずは1人の時間をとって、自分が何を感じているのか、今自分が感じている気持ちや感覚はどこから来ているのか確認する時間をとりましょう。

いい人にならなくていいと知る（境界線を引く）

エンパスは優しいです。人の気持ちが分かるので、どうしても困っている人を助けようとして余分な仕事を引き受けたり、人の話を聞いて消耗したりしてしまいます。

優しいのはあなたのとても良いところですが、お互いが健全な関係性を築くためには適切な境界線（バウンダリー）が必要です。

相手が抱えていることは相手のことであって、必ずしもあなたが背負わなければいけないわけではないと何度も自分にリマインドすることはエンパスが疲れずに人と付き合うために役立ちます。

（境界線を引いたとしてもエンパスは無意識に人を助けてしまいますのでご安心を）

自分のパターンを知る

自分はどんな時にNOと言えなかったり、相手のペースに巻き込まれてしまうのか、自分のパターンを知りましょう。

パターンが分かれば、同じパターンが来た時に「あ、これはいつもの状況だ！」と気づき、その瞬間にNOと言ったり、距離を置くという選択ができます。

エンパスが人間関係で苦しく感じる時、多くの場合は無自覚な内にNOと言えなかったり、相手に巻き込まれてしまったりしていますので、その瞬間に気づけるようになることは、エンパスの人間関係のパターンに新たな道を開いてくれます。

人一倍休む

エンパスには毎日「ダウンタイム」と呼ばれる1人になって情報を処理する時間が必要です。

この時間をとることによって、1日を振り返り、自分が抱えている気持ちの中のどれが自分のものでどれが他者のものか整理したり、自分の心身やエネルギーをケアし、自分のペース取り戻せるようになります。

人より多く休むことを躊躇せずに、自分のためにも相手とよく付き合うためにもしっかり休みましょう。

特にエナジーバンパイアだと感じる人と出会った場合の対処法

「合わない人」の中にも特に自分が苦手だと感じ、一段とエネルギーを吸い取られてしまう「あいつは絶対エネルギーバンパイアだ！」と言いたくなるほどの人がいた場合、そこにはもしかしたら、あなたがよりよくなるヒントが隠れているかもしれません。

ちょっと変わった対処法かもしれませんが、もう一つの考え方をご紹介しておきます。

相手に自分の見えない部分を映し出している？（投影）

人の心には投影という機能があります。

投影とは「自分が受け入れ難い自分の一部分を相手が持っているように振る舞うこと」です。

「あいつは絶対エナジーバンパイアだ！」と強烈に自分の心が反応している場合はもしかしたら、この投影の働きが起きているかもしれません。

例えば、「あの人、人に気遣いばっかり求めるから疲れる！エナジーバンパイアだ！」と思った時は、もしかしたら、自分自身では認め難いけれどあなた自身もケアが必要で、ケアを求めているのかもしれません。

「あの人いつも怒ってばっかり！私は怒っていないのに怒ってしまうじゃないか！」と強く心が反応した時にはもしかしたら、その場面では怒っていなくてもあなたの内側に本当は気づいてケアして欲しい「怒り」があるのかもしれません。

これらは決して悪いことではありませんので、まずはしっかり自分の心や身体をケアしてあげましょう。

その後、その「エナジーバンパイア」と感じた人と付き合うとどんな風に変わるのか、ぜひ見てみてください。

積極的に付き合いたい「エンパスに合う人たち」

最後にエンパスが積極的に付き合いたい「エンパスに合うタイプ」をご紹介します。

同じエンパスの人

エンパスはどこかで「自分はちゃんと理解されない」と感じていることが多いですので、感じ方が近いエンパス同士が出会うことで、いつもは人に理解されない部分を理解し合えてとても癒される可能性があります。

人混みの中に入ったら立ち上がれないくらいげっそり疲れてしまったり、人の感じていることが直感的に分かったりするのは自分だけではなく、他にも仲間がいるのだと分かるだけでちょっと安心しますよね。

エンパス同士であれば誰でも合うわけではありませんが、自分の周りに数人のエンパスがいてくれると困った時に共感し合えて助かります。

おおらかな人・優しい人

エンパスやHSPが細かなところに気づくタイプなので、反対にあまり細かなことに気づかない大らかな人やエンパスの感じ方もそのまま受け止めてくれる優しい人と一緒にいると穏やかに過ごせます。

エンパスにはない視点も得られて、自分の世界を広げることもできるでしょう。

ポジティブな人

ポジティブ過ぎる人も疲れてしまいますが、適度にポジティブな人とお付き合いすることはエンパス自体もポジティブになれるのでオススメです。

ポジティブでかつ、エンパスのペースを尊重して応援してくれる友人がいてくれると本当に心強いですね。

でも、相手がポジティブなのを見て、自分がポジティブなれないことを責める必要はないとよく知っておきましょう。

まとめ

以上が【当事者が伝える】エンパスに「合わない人」の特徴とその対処法でした。

もう一度簡単に確認してみましょう。

・エンパスに合わない人は、感情の起伏が激しい人・高圧的な態度の人・ネガティヴな人・パワーは強く人を巻き込む人・人の気持ちが分からない人など。

・上のような人を含む人のエネルギーを奪う人をスピリチュアル用語では「エナジーバンパイア」と呼ぶ

・そのようなタイプとは付き合わなくて良い場合は付き合わないのは1番

・付き合う必要がある場合は、自分を整える・他者と自分の気持ちを区別・適切な境界線・人一倍休むなどの工夫が必要。

・強烈なエナジーバンパイアに出会った場合は自分のケアが必要な部分の投影ではないか確認。

・エンパスに合う人はエンパス同士・大らかなで優しい人・ポジティブな人など。
　自分によい影響を与えてくれる人と付き合いましょう。

このブログではエンパスの人が楽に自由に生きるためのヒントを発信しています。

引き続き、ご愛読いただければ幸いです。